北国の冬は、雪との戦いです。
男性も女性も、
おじいちゃんもおばあちゃんも、
社長も専務も社員も、
そして小さな子供も、
雪が降ったら雪かきです。
というのは少し大袈裟ですが、
雪が降る日にはドンと構えて、
大雪に備えるのが北国の知恵なんですね。
近年では、例年積雪の少ない地域でも
降雪量が増えてきました。
雪が積もったら、
どのように雪かきをしたらよいのでしょう?
少ない雪にはこのやり方で!
積雪量が少なければ、
「雪ベラ」と呼ばれる薄手のスコップや、
「プッシャーラッセル」という
雪を押して集める道具が有効です。
特にプッシャーラッセルは、
前方に向かって雪を押しつける道具なので、
目的の場所へ雪を集めるのに適し、
雪かきがスムーズに進みます。
プッシャーラッセルでは除雪しにくい、
家の玄関の前や、車庫のシャッターの部分などは、
雪ベラを使うやり方がよいです。
ただし雪ベラもプッシャーラッセルも、
とけて重たい雪(べた雪)に弱い道具です。
降る雪がべた雪の日には、
プッシャーラッセルだと
雪を集める際に前進しにくくなり力不足です。
雪ベラでべた雪をすくいあげると、
そのうち雪ベラのスコップの部分に
亀裂が入って割れてしまうことが多いです。
上記のやり方は、
軽い雪を除雪するときに適しています。
重たい雪もなんのその!スノーダンプで効率UP
たくさん積もったところを雪かきするには、
「スノーダンプ」という道具を使いましょう。
スノーダンプは、少し重たい雪でも
どんどん運ぶことができる道具です。
(もちろん、使っている人間は疲れますが…)
積もった雪にさし込み、
持ち手を「てこの原理」で下へ下げると、
スノーダンプのスコップの中に雪が乗ります。
それを目的の場所へと持っていき、
除雪するというやり方です。
また、スノーダンプは前方へ押して使うことで
プッシャーラッセルと同じような効果を得られます。
他には、スノーダンプと一緒に
「角スコップ」を使って
雪かきをするやり方もあります。
角スコップを積もった雪へ突き立て、
雪を四角に切りだして、スノーダンプに乗せます。
スノーダンプがいっぱいになったら、
雪を捨てる場所まで押して行きましょう。
効率的に雪かきをすることができます。
「スノースコップ」や「剣先スコップ」は、
降り積もった雪が融けて硬くなったところへ使います。
どちらもスコップの部分が
金属でできているため、
雪ベラや角スコップよりも
重量があります。
そのため、
普段の雪かきに使うには、
少し重たい道具です。
疲れにくい雪かきの方法↓
その他の雪かきアイテム
屋根に積もった雪が、
滑り落ちそうになっているときには、
「雪庇切り」という棒状の道具を使います。
その名の通り、庇の雪を落とすための棒ですが、
屋根の雪下ろしは非常に危険ですので、
2人以上でおこなうようにしてください。
屋根から落ちた雪の下敷きになるという事故は、
毎年必ず起きています。
また、玄関の前などが凍って滑りやすいときには、
「金槌(かなづち)」で氷を除去しましょう。
ただし、金槌で氷を割ると、
氷の破片が顔に飛んでくることがありますので、
気をつけてください。
金槌を使うかわりに、
氷の上に砂をまく方法もあります。
砂が氷にかみついて、滑りにくくなります。
痛ましい事故を未然に防ぎ、
憂鬱になりがちな雪かきを工夫してみましょう。