地球温暖化の影響からか、最近台風による土砂災害や、避難指示、勧告発令などのニュースを耳にする機会が本当に多くなったと感じます。
そんなニュースを見ると、自然の力の前には人間は本当に無力だと痛感させられます。
今後も増え続けるであろう自然災害に対して、少しでも知識を高め、災害から身を守るためにも、今回は台風や、あまり馴染みのないタイフーン、またハリケーンとはどんなものかを学んでいきたいと思います。
台風とは
日本でお馴染みの「台風」。
太平洋北西部で発生する熱帯低気圧で、語源は英語で使われていたtyphoonが中国語経由で明治以降使われるようになった語です。
最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s以上のものを「台風」と呼び、その年の1月1日以降に初めて発生した台風をその年の「第1号」と呼んでいます。
1年に発生する台風は、平均で26個。そのうち平均3個が日本に上陸し、上陸しなくても平均で約11個が日本から300km以内に接近しています。
台風が近づいているようです。 / HIRAOKA,Yasunobu
タイフーンとは
語源は、ギリシャ語のtyphoon(旋風)、アラビア語のtufan(嵐)、中国語の颶風(ぐふう)の三つが考えられていますが、各語が相互に影響し合った可能性もあると言われています。
ちなみに日本語の「台風」が英語化したとの説はデマですので、お間違いのないように。
北太平洋で発生する熱帯低気圧で、国際的な取り決めにより、最大風速(1分間平均)が33m/s以上のものを「ターフーン」と呼んでいます。
ハリケーンとは
Hurricane Rita / yoshimov
大西洋北部、太平洋北東部、太平洋北中部、および太平洋南東部で発生する熱帯低気圧のことで、
語源はカリブ海の邪神ウラカーン(huracan)からきています。
台風、タイフーン、ハリケーンの違い
この三者の違いは、熱帯低気圧が発生した地域と最大風速によって名前が分類されているということにお気づきでしょうか。
例えば、太平洋(赤道より北)や大西洋で発生した強い(最大風速33m/s以上)勢力をもった台風が東経180度より東に進んだ場合は「ハリケーン」と呼び、東アジア周辺の太平洋および南シナ海(赤道より北)で発生し、東経180度より西に進んだ場合は「タイフーン」と呼び、最大風速17m/s以上のものを「台風」と呼んでいるのです。
台風の目↓
http://youtu.be/FHbDc7r3bZU
わかりやすく言うと、みな熱帯低気圧(サイクロン)で、日本周辺で発生するものを「台風」、極東で発生するものを「タイフーン」、メキシコ湾、カリブ海で発生するものを「ハリケーン」というのです。ちなみにサイクロンの原義は「渦巻き」です。
違いがわかるようになると、今後、天気予報を見て、気象予報士が話していることが少しだけ理解できるかもしれませんね。
いずれにせよ、地球温暖化を少しでも遅らせ、世界的な異常気象を食い止めなければ、先の見えない世界となってしまいます。一人ひとりの心がけで小さなことから地球温暖化stopを実行していきたいものです。