ある程度の年齢になれば、一度は経験したことがあると思われる「喪中」ですが、皆さんはその喪中の期間をどう過ごされていましたか?
また、喪中の意味をきちんと理解するとやってはいけないことが自ずと判断できると思います。
ここで、大人のマナーとして喪中にやってはいけないことをまとめましたので、今後の参考にして頂ければと思います。
喪中の意味
それではまず、喪中とは何かをきちんと学んでいきましょう。
家族や親族が亡くなった場合、遺族は「喪に服す」ことになります。
この喪に服す期間を「喪中」と呼び、喪中の期間はお祝い事などを控えるようにするとされています。
人が亡くなってから7週間(49日)の期間を「中陰」と言い、49日目の忌明けの日のことを「満中陰」と言います。
この満中陰までが最も大切な喪中の期間となりますが、一般的には、一周忌が明けるまでの一年間は喪中として、お祝い事などを避けるのが通例とされています。
喪中にやってはいけないこと
1.お正月のお祝い事
2.年賀状を出す
3.年頭の挨拶
4.初詣に行く
5.結婚式に参加する
それでは、なぜ「やってはいけない」のかを学んでいきましょう。
1.お正月のお祝い事
一年で、最もおめでたい期間ですが、喪中でお正月のお祝い事を行うのはタブーとされています。
門松を立てたり、鏡餅を飾ったりするのは差し控えましょう。おせち料理やお雑煮などは、通常の食事として食べる分には構わないと思いますが、お屠蘇と共に、「おめでとう」など言って食べるのは控えましょう。また、子どもが楽しみにしているお年玉は、お小遣いとしてあげれば問題ありません。
2.年賀状を出す
喪中ハガキは誰もが一枚は頂いたことがあると思いますが、新年のお祝い事を控えると言う意味で、喪中期間は年賀状を控えるのがマナーです。相手方が年賀状を準備する前(11月中旬~12月初め)には届くように出しましょう。その際、「喪中につき年頭のご挨拶は遠慮させて頂きます。」などの挨拶を入れるようにしましょう。
※喪中なのに年賀状を出してしまった、又は喪中ハガキへのお礼を伝えたい場合はこちら↓
http://youtu.be/b_76MZEBm_M
3.年頭の挨拶
これも、1.2と同様、お正月のお祝い事を避ける意味で、行わないのが通例です。ただ、仕事上などで相手が喪中と知らない場合や、公職の立場上やむを得ない場合などは例外です。相手から挨拶をされた場合には喪中だからといって無視するのはおかしいので、「おはようございます」などの通常の挨拶をすれば良いでしょう。
4.初詣に行く
お正月には神社仏閣に初詣に行く方もいられると思いますが、喪中の間は身が汚れているとされていて、神様が嫌がると言われています。どうしても行きたい場合は、鳥居を潜らず、脇を通るようにしましょう。
5.結婚式に参加する
これは自分だけでは決められない場合も多々あるかと思いますが、基本的には満中陰の前であるならできるだけ避けた方が良いとされています。ただ、会社上の付き合いの方の婚礼の場合や、自分が葬儀で喪主を務めていない場合などには、参加する方が自然かも知れません。
もっと細かいことをやってはいけないとする場合もありますが、まずは故人を偲び、周りの幸せを祝う気持ちが大事で、それが故人の供養にも繋がるのではないでしょうか。