節分といえば、豆まきの次に
恵方巻きが思い浮かびます。
でも、恵方巻きを食べるようになったのは
つい最近のことだったような気がします。
恵方巻きを食べる習慣とは、
いつ、どこから、どのようにして
全国に伝わったのでしょう?
恵方巻きが生まれた由来
恵方巻きをという習慣は、
江戸時代から明治時代にかけて
関西の方面で生まれた習慣です。
節分をお祝いしよう!
ということで食べられた料理の一つなんです。
恵方巻きは昔から、
無病息災や商売繁盛など、
さまざまな祈りを込めて食べられてきました。
ただ、昔はまだ「恵方巻き」と呼ばれておらず、
「丸かぶり寿司」や「太巻き寿司」という名前でした。
では、「恵方巻き」という名前はいつついたのでしょう?
また、限られた地域の伝統が全国へ
広まった理由はどこにあるのでしょう?
「恵方巻き」の発案者はコンビニだった!
節分に恵方巻きが売られ始めたのは、
1990年代に入るころなんです。
豆まきの習慣よりもずっと歴史が浅いんですね。
有名なコンビニのチェーン店が、
太巻きに「恵方巻き」と名付けをして発売したんです。
みなさんにもおなじみのコンビニですよ。
恵方巻きは順調に売れ行きを伸ばし、
その後、広島県にとどまらず
全国各地のコンビニやスーパーで売られ、
多くの人々に浸透していきました。
今では、この習慣を知らない人の方が
少ないのではないでしょうか?
恵方巻きの具材はこれ!
買って食べてばかりの私は、
今まで意味について考えたことなんてありませんでした。
恵方巻きの具材には
7種類の具を入れるとよいとされます。
普通の太巻きは入れても5種類くらいですから、
恵方巻きはちょっとだけ豪勢です。
具材の種類は、
かんぴょう・きゅうり・タマゴ・かまぼこ
・しいたけの煮しめ・桜でんぶ・うなぎ
などがオーソドックスなチョイスですが、
必ずコレ!と決まっているわけではありません。
自分の好みに合わせてサーモンやソーセージ、
レタスなど自由に組み合わせて
アレンジすることができます。
想像するとおいしそうですね。
恵方巻きに7種類の具材が入れられるのは、
七福神に見立てることで
福分にあやかるためとされます。
買った、または作った太巻きを
切り分けるのはNG。
これは「縁を切らない」という意味が
込められているためです。
恵方巻きの「巻き」にも意味があり、
福を「巻く」という意味合いが込められています。
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また恵方巻きの具材には、
七福神のくだりとは別の意味が込められている
という説もあります。
具材にはそれぞれの持つ色がありますが、
きゅうりやレタスのように青いものは「青鬼」
ハムやカニカマのように赤いものは「赤鬼」
タマゴやかんぴょうのように黄色いものは「黄鬼」
このように
具材を鬼に見立てて食べてしまうことで
鬼退治をしたことにする、という意味合いもあるのです。
恵方巻きの由来を知ったところで、
そろそろ豆まきを始めましょう。
終わったら恵方を向いて、
無言で恵方巻きを食べながら、
一年の無事をお祈りしてくださいね。