温湿布をはると、
ピリピリとした刺激を感じることってありませんか?
冷湿布をはったときには感じないのに、
温湿布のときだけ何となく痛いような、
はったところが熱すぎるような…。
これって我慢してもよいのでしょうか?
温湿布で痛みが出てしまうのはなぜ?
温湿布をはったときの、
あのなんとも言えない痛みはなぜおこるの?
それは温湿布に配合されている「カプサイシン」や、そのほかの化学物質を、
お肌が拒絶してしまうからなんです。
だから、温湿布を使用した際に
痛みのような刺激を感じたら、
すぐさま使用を中止しましょう。
市販されている温湿布の使用説明書を読んでみると、
やはり使用をやめるよう注意喚起をしています。
痛みの感じ方は人それぞれ違いますが、
ずるずると使い続けると肌に何らかの
トラブルが起こってしまうかもしれません。
温湿布に限らず、
冷湿布をはっただけで皮膚がかぶれてしまう人もいます。
湿布薬に対してアレルギーを起こし、
皮膚が真っ赤に腫れあがる人もいます。
さらにその上に水ぶくれが出来上がると、
ステロイドなどの塗り薬もなかなか効きません。
塗り薬を使い続ければ、
たいていは1週間前後で治まるようですが、
治るまでの間かゆみや痛みに
悩まされることになってしまいます。
そんなの嫌ですよね?
温湿布が痛いと感じる人の対処法
温湿布の刺激が痛いという人は、かわりに
湯たんぽやカイロなどを使って患部を温めてみてください。
逆に冷やしたいときには、冷湿布の使用は避けて、
保冷剤にタオルをまいたものを患部にあてる
などの対処法をとります。
温湿布も冷湿布も、本当に温めたり冷やしたり
しているわけではありません。
ただ温かく・冷たく「感じる」ようにできているだけです。
湿布とは少し違いますが、
熱を冷ましてくれるシートも同じで、
氷で冷やしたときのように
熱をぐんぐん冷却してくれているわけではありません。
これは私が以前病院の外科外来にかかったときに、
看護師さんが教えてくれたことなんですが、
冷やしたり温めたりするのに湿布は必要ないそうです。
温めるなら、湯たんぽ!カイロ!
冷やすなら、氷!アイスノン!保冷剤!
こういうことですね。
しかし鎮痛成分は配合されていますから、
使えば痛みは楽になります。う~ん。
ということで、もし湿布を使うなら、
・長時間はり続けないこと
・湿布の粘着面にガーゼを一枚はさんで使うこと
など、少しでも肌への負担が軽くなる対処法をほどこしてください。
湿布がニクいんじゃぁぁぁ~!!↓
痛みだけじゃない!湿布の副作用とは?
温湿布にも冷湿布にも、
インドメタシンという成分が含まれる製品があります。
インドメタシンには「解熱・鎮痛・抗炎症作用」があり、
炎症を引き起こす元凶である
「プロスタグランジン」という物質の生成を抑え、
痛みや腫れ、熱を抑えてくれます。
しかしこのインドメタシン君、
ぜんそくを持っている人にとっては禁忌な成分なんです。
というのも、インドメタシンの副作用として、
ぜんそくの症状を悪化させてしまうこともあるんです。
その他にも消化器に潰瘍ができやすくなったり、
筋肉が衰える、などの副作用があります。
私たちの身体をサポートしてくれる湿布薬ですが、
お肌や身体が敏感な人にとっては
簡単に使えないのが悩みのタネ。
そんなときには、
なるべく自然な対処法で患部を癒しましょう。